ストリーミングAPIに対応したターミナルで動作するTwitterクライアント「earthquake」
earthquakeは震災を忘れないよう敢えてearthquakeと命名されたTwitterクライアント。
earthquakeはRuby製のオープンソース・ソフトウェア。震災に遭った直後、携帯電話は全く通じなくなった。使えるのは旧来の電話回線くらいだったが、それでも地域によっては回線がパンクしてしまった。そんな中活躍していたのがTwitterだった。
動作中
元々不特定多数のリクエストを処理するのに長けているインターネットでは、アクセスの急増にさえ耐えられれば震災があったとしてもきちんとメッセージが送られていた。そんな思いを思い出させるようなソフトウェアがearthquakeだ。
earthquakeは東北地方太平洋沖地震を忘れないようにネーミングされたソフトウェアだ。earthquake自身はいわゆるTwitterクライアントであるが、ストリーミングAPIに対応しているのが特徴になる。GUIはもたず、ターミナルで利用するようになっている。
検索結果のハイライト
起動するとターミナルのプロンプトが雷マークになるのが格好いい。そして文字を書けばツイートされて、:searchと書けば検索が実行される。さらに検索結果は検索文字がハイライト表示もされるようにもなっている。プラグインシステムにも対応している。
色のカスタマイズもできるようになっており、ターミナルのシンプルなUIの中に多数の機能を盛り込んでいる。earthquakeが人気を集めれば、その分だけ東北地方太平洋沖地震を思い起こし、気持ちを新たにできる。なおearthquakeはRuby1.9系でのみ動作するソフトウェアだ。
MOONGIFTはこう見る
震災に関連したサービス、ソフトウェアが次々と登場している。震災復旧に際して使えるものが多いが、earthquakeはその中にあって異色だ。ネーミングにあえてearthquakeをつけることで、震災を忘れてしまうことのないように心がけることができる。
福島宮城を中心とした被災された人たちを除けば、震災の記憶も数ヶ月経つと忘れてしまうことだろう。しかしそれでは何の教訓にも、被災された人たちのためにもならない。earthquakeは取り組みとして、非常に今日深い手法といえるのではないだろうか。