yUMLを使ったテキストベースのマルチプラットフォームUMLモデリングソフトウェア「JSchnizzle」
JSchnizzleはyUML記法に沿ったUMLモデリングソフトウェア。
JSchnizzleはJava製のオープンソース・ソフトウェア。2000年頃に注目を集めたUMLではあるが、最近ではあまり聞かれなくなってしまった。恐らく大手SIerの中では使われていると思われるが、開発規模をできるだけ抑えるトレンドの中ではあまり日の目を見ない。
クラス図
とはいえ開発を進める中で一定のドキュメントは必要だ。その中でルールが明確なUMLは便利なツールになるだろう。モデリングツールがややこしく動作が重たいものが多い中、JSchnizzleはシンプルに開発者好みのUMLが実践できるはずだ。
JSchnizzleはアクティビティ図、クラス図、ユースケース図に対応したUMLモデリングソフトウェアだ。モデリングといってもソースコードの生成などはできず、単純にモデリングした内容を画像として保存するのみとなっている。だからこそややこしい部分な考えずに作ることもできそうだ。
ユースケース図
そしてその画像を生成しているのはyUMLと呼ばれるテキストベースの記法で、それをyuml.meというサービスに飛ばして画像を表示する仕組みになっている。JSchnizzleはyUMLフロントエンドとも言えるだろう。テキストでの記述なので、慣れるとビジュアルで進めるよりも楽そうだ。
MOONGIFTはこう見る
JSchnizzleが実際に行っているのは各図の一覧を管理し、yUMLデータを登録できるようにするというのみだ。だがyuml.meをマッシュアップ的に使うことで、十分に使えるサービスに仕上がっているのが面白い。それくらいJSchnizzle自体の機能はシンプルだ。
UMLの需要がどれくらいあるか分からないが、実際に生成されたスケルトンコードをそのまま使ってシステムが開発できたという話は殆ど聞かない。そう考えると情報共有用の図さえあれば十分と言えるのかも知れない。