kindai.rbは近代デジタルライブラリーから書籍画像をダウンロードし、トリミングを行った上でiPhone/Kindle向けに整形する。

kindai.rbはRuby製のフリーウェア(ソースコードは公開されている)。国会図書館では近代デジタルライブラリーというWebサイトを公開している。国会図書館にある明治、大正、昭和前期に刊行された図書のデジタル画像を提供するサービスだ。


ダウンロード中

現時点では39万冊の内17万冊が公開されている。約半分とは言え、貴重な資料には間違いない。通常、専用のビューワーを使って閲覧するのだが、操作性はあまり良くない。そこでダウンロードし、より読みやすくしてくれるのがkindai.rbだ。

kindai.rbは文書のURLを指定、または検索語を入力して実行する。そうすると文書ごとにフォルダを作成し、その中に各ページの画像を保存していく。さらに各ページはスキャンの関係上、余白が大きいのでその部分を削除してくれる。


ファイル構成

そしてiPhoneやKindleに最適化された画像をZip圧縮して保存する。後は各デバイスに移してみれば良いだけだ。この手軽さはとても便利だ。貴重な文書をより便利に閲覧し、活用するためのとてもユニークなソフトウェアだ。

MOONGIFTはこう見る

専用ビューワーはちょっとした利用者にとっては便利かも知れないが、ヘビーユーザにとっては物足りない(または邪魔なもの)になりやすい。Twitterなどはその点をよく分かっていて、Web APIの公開範囲を広げることで利便性を高めている。

近代デジタルライブラリーでも外部インタフェースを公開しており、kindai.rbもそれを使ってデータを取得している。大量のコンテンツがあるサービスほど、Web APIは有益という好例になるだろう。

近デジダウンローダー作った - hitode909のダイアリー

hitode909/kindairb - GitHub