速度が遅い場合も問題ないか?iOSアプリのテストに「Speedlimit」
Speedlimitは指定したホストへのネットワーク接続速度を制限するソフトウェア。
SpeedlimitはMac OSX用のフリーウェア(ソースコードは公開されている)。高速なインターネット速度に慣れていると、そうではない環境のことを忘れてしまいがちだ。日本においては良いだろうが、世界で考えれば日本は有数の高速ネットワーク国であることを忘れてはならない。
設定画面
特に顕著なのがモバイルネットワークだ。ネットワークを多用するiPhoneアプリの開発を行っている際に、日本のネットワーク速度を基準に開発していると世界では全く使い物にならない可能性がある。そんな事態に陥らないよう、Speedlimitを使おう。
ポート、ホストごとに設定できる
SpeedlimitはMac OSXの初期設定パネルとしてインストールされるソフトウェアで指定したポートと指定したホストへのアクセスに際してネットワーク速度を制限するソフトウェアだ。Speedからネットワーク速度を選択し、さらに遅延をmsで指定できる。コンピュータ全体のネットワーク速度に関係するが、Speedlimitは特にiPhoneアプリのテストを想定しているようだ。
iOSシミュレータを使った時に3G、Wifiをはじめ、特にネットワーク速度が低下している環境下をテストできれば快適に使えるかどうか試すことができる。より使い勝手の良いアプリを開発するためにも積極的に使ってみたい。
MOONGIFTはこう見る
これはiOSアプリに限らず、ECサイトなどのWebサイトについても同様のことが言える。よりリッチに、よりメディアを多用したサイトへ開発されるのは決して悪いことではないが、PCの性能やネットワーク速度を制限してしまっては機会損失になってしまう。
軽量なWebサイト、目的を達成するためにいち早くたどり着くためのサービスを心がける必要がある。そのテストにSpeedlimitはきっと役立つはずだ。