mod_pagespeedはApacheモジュールとしてWebアクセス高速化を補助する。

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mod_pagespeedはLinux用のオープンソース・ソフトウェア。Webサイトの表示を高速化したい、というのはエンジニアであれば誰しもが考える所だろう。HTMLソースを変えたり、JavaScriptを変えたり、コーディングを変える、データベースのスキーマや設定を見直すなどなど色々な施策をとるはずだ。

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色々なパターンでのデモがある

 

システムにモジュールを組み込むのも良くある手法と言えるだろう。有名なものとしてはPHPに組み込むAPCがある。殆ど何のデメリットもなく、中間ファイルによって高速化する。同様の手法を言語によらず利用できるのがmod_pagespeedだ。

mod_pagespeedはApacheに組み込んで使うモジュールで、HTML/CSS/JavaScript/画像などを出力する際にキャッシュを生成することで次のアクセスから高速に処理されるようにする。キャッシュファイルを生成する手法は良くあるが、それをHTTPサーバ全体で行うのがmod_pagespeedと言えるだろう。

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ファイルを分けている場合の処理時間

 

面白いのはインライン/アウトラインを指定してJavaScript/CSSを組み込める機能で、これによってコンテンツ内部に埋め込むことでコネクション数を減らしたり、逆に外部ファイルにすることでキャッシュを有効にすることもできる。どちらが良いかはテストしてみて判断できるだろう。

その他にも画像の最適化処理、空白の除去など様々なフィルタリングを施して高速化を行える(設定による)。mod_pagespeedを徹底的に活用すれば、アクセス処理が高速化されるだろう。

 

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インラインにした場合。コネクションが減るので高速化する**

MOONGIFTはこう見る

MOONGIFTのサーバに実際設定してみた限りで言えば、動的なコンテンツが多い(データベース接続が多い等)と効果が薄いかもしれないという印象だ。逆に言えば、mod_pagespeedはHTTPサーバレベルの改善であって、システム内部の改善は別途適切に行わなければならない。

WordPressの場合、有名なSuper Cacheというプラグインがあるが、これとの相性は良くない模様だ。mod_pagespeedを入れれば全て解決するという訳ではないが、改善する目的で導入検討する価値はあるだろう。

 

mod_pagespeed Overview

 http://code.google.com/intl/ja/speed/page-speed/docs/module.html

デモ

 http://www.modpagespeed.com/

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modpagespeed - Project Hosting on Google Code

 http://code.google.com/p/modpagespeed/