SpyPhoneはiPhone向けのオープンソース・ソフトウェア。iPhoneアプリでは内部にある情報で操作できるものは限られている。例えばアプリ側で電話をしたり、他のアプリケーションにあるコンテンツを利用したりすることはできない。携帯電話というプライバシーの固まりを守っている訳だ。

IMG_0836.PNG

データソース一覧

 

だが全ての情報が取得できないかと言えばそんなことはない。JailBreakすれば好き放題に取得できるだろうが、App Storeに登録できるレベルであっても多様な情報が得られるのだ。それを理解できるのがSpyPhoneになる。

SpyPhoneを立ち上げるとメール、WiFi、電話、位置情報、Safari、Youtube、写真、アドレス帳、キーボードキャッシュといったデータソースが表示される。そしてそれぞれのデータソースに応じて取得できるデータを閲覧できる。例えば電話であれば最後にかけた電話番号や、アドレス帳上の名前を見られる。

IMG_0837.PNG

WiFi接続履歴

 

他にもYoutubeの検索キーワードや位置情報なども取得できる。こうした情報を組み合わせると多少怖いアプリケーションができる可能性があるが、そこはAppleの審査と開発者の良心を信じる所だろう。逆に開発者にとっては、このような詳細なデータを取得することで他のデータと合わせてもっと面白い情報提供が出来る可能性も見いだせそうだ。

 

nst’s SpyPhone at master - GitHub

 http://github.com/nst/spyphone/