RuntimeBrowserはMac OSX/iPhone向けのオープンソース・ソフトウェア。Objective-Cは良いも悪くも柔軟な言語で、動的な特性を持ったコンパイル言語になっている。そしてその柔軟性はランタイムを直接触れることが顕著な例になっている。

ピクチャ 164.png

Mac OSX版

 

そしてそのような技を使う上で欠かせないのがObjective-Cのクラスブラウザだ。Objective-Cのディープな世界に入っていくには必須の存在と言える。それがRuntimeBrowserだ。RuntimeBrowserはObjective-C 2.0に対応したクラスブラウザだ。

RuntimeBrowserはルートクラスからはじまって、階層でクラスを辿っていく。構造を見ることも可能だ。このようにAPIを追いかけられるのも基盤がオープンソースである所以だろう。Mac OSX版ではLeopardに対応し、検索やソースのハイライト表示もできる。

ピクチャ 168.png

iPhone版

 

さらにiPhone版も開発されている。とは言えRuntimeBrowser for iPhoneがApp Storeに並ぶことはまずないだろう。あくまでも開発用として調べるのに使えそうだ。こちらは表示するフレームワークを追加できたり、ドリルダウンして探せるようになっている。

初期の頃はこうした情報は不要かも知れないが、自分のやりたいことを実現する中でクラスの構造やフレームワークの全体を見たいと思うようになってくる。Mac OSX/iPhoneアプリ開発者の方は用意しておくといいだろう。

 

runtimebrowser - Project Hosting on Google Code

 http://code.google.com/p/runtimebrowser/