Pro GitはCreative Commonsで公開されているオープンソース・プロジェクト。ここ一、二年でバージョン管理のシェアが大きく変わってきている。Subversionのシェアが減り、GitやMercurialといった分散バージョン管理システムを採用するケースが増えている。特にGithubやSourceforgeでも利用されていることもあって、オープンソース・ソフトウェアでGitを利用しているケースは多い。

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Pro GitはGit活用には欠かせない一冊

 

そんなGitではあるが、Subversionとは異なるコンセプトで作られているため、コマンドや操作性が大きく異なる(その意味ではMercurialの方が良いようだ)。そのため躓く人は多い。もし分からない点があったり、これからGitを活用していくならばPro Gitを一読することをお勧めしたい。

Pro Gitは英語で書かれたGitの活用指南書になる。印刷されたバージョンはAmazonで販売されている。そのコンテンツをCreative Commonsで公開し、Github上で誰でも見られるようにしている。そしてそれを第三者が別な言語に翻訳し、その結果もまたPro Git上で見られるようになっている。もちろん日本語もある。

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日本語版

 

基本的なGitの操作方法はもちろん、他のユーザとのコラボレーションの仕方やリポジトリの公開方法などGitを活用していく上で必要と思われる情報がたくさん込められている。一読してから取り組めば、きっとすんなりGitの世界に入り込めるはずだ。

Gitはあくまでもバージョン管理システムであって、ツールである。その使い方で手間取って開発速度が低下した、なんて目も当てられない。Pro Gitを読んでGitを掌握し、スムーズな開発を目指そう。

 

Pro Git - Pro Git Book

 http://progit.org/