複数ブラウザに対応したWeb開発支援ツール「Pirka'r」
Pirka’rはWindows/Mac OSX/Linux向けのフリーウェア（ソースコードは公開されている）。ここ数年でブラウザのシェアは大きく変わってきている。それまでIEが主流だったのがFirefoxが大きくシェアを取り、さらにSafariやGoogle Chromeといったブラウザが続いている。特にCSSやJavaScriptの互換性の問題もあってIE系ブラウザが嫌われる状況になっている。
検証もできる
ユーザにとって選択肢が増えるのは良いことだが、開発者やデザイナーにとっては辛い。JavaScriptの動作やレンダリング結果にブラウザによる差異があるとなっては確認作業も大変になる。その手助けをしてくれるツールがPirka’r（ピリカル）だ。
Pirka’rはEclipseベースの開発支援ソフトウェアで、HTMLファイルやJavaScript、CSSファイルのメンテナンスを行うことが出来る。Eclipseライクにプロジェクトとしてサイトを登録し、ファイルのバリデーションを行ったり、複数ブラウザによるレンダリング結果を一覧したりすることが出来る。
複数ブラウザで同時プレビュー
Windowsの場合はIE、Firefox3、Safari4が対応している。Mac OSXの場合はSafariとFirefox3だ。HTMLを編集すると、その場でレンダリング結果を更新する機能がある。また、インポート機能を使って既存のサイトのデータを取り込んで修正する機能も便利だ。
そしてHTML/JavaScript/CSSにおいてブラウザ依存する記述がないかチェックする機能が目玉だ。この機能を使うには別途サーバ（配布されている）を立ち上げる必要がある。これだけの機能が揃っていれば、デザイナーの方はもちろん、プログラマーにとっても重宝するツールになりそうだ。
Pirka’r (ピリカル) - Web作成支援ツール