KinagaはPHP製のフリーウェア(ソースコードは公開されている)。ユーザはシステムに柔軟性を求める一方、手間がかかることは嫌う傾向がある。一般的なCMSでは画面全体を動的に作るためにデザインの柔軟性は保ちづらい。だがデザインの柔軟性を求めると静的ファイルの構成になり、それは管理の煩雑さを招いてしまう。

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一定のルールに従ってサイトを構築する

 

Kinagaはその中間とも言える、良いポジションのソフトウェアではないかと思われる。CMSでありながらコンテンツの管理にはFTPを介して行われる。デザインはテンプレート化され、コンテンツの部分だけを作成してアップロードすればページが追加される仕組みになっている。

ヘッダー部分にページを追加するか、カテゴリとして用意するかはファイル名とフォルダの存在によって分かれる。また個々のページによってCSSやJavaScriptファイルを用意してデザインを切り替えることもできる。命名やファイルの置き場所を規則化してしまうことでユーザはシステムを理解しやすく、かつデザインの柔軟性を維持してサイトを構築できるようになる。

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リストページ

 

コメント機能もあるが、コメントすると内容がメールで飛ばされるようになっている。添付されたファイルをアップロードするとコメントが追加される仕組みだ。正直ここまでFTPに頼るのはどうかと思ったが、流れは統一できるので良いのかも知れない。FTPに限らずSubversionやGitでコンテンツを管理し、リポジトリを更新する形式にするともっと管理がしやすくなるかも知れない。

 

Kinaga

 http://kinaga.my-sv.net/