HTMLやJavaScript、CSSを構造化して見やすく書こうと思うとインデントやスペースを使うだろう。確かに見やすいが、ブラウザへのレンダリングを行う上では特に意味はない(中には意味のあるスペースもあるが)。できるだけ転送量を抑えようと思うと、このスペースをなくしていくという作業が大事になる。

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HTML/JavaScript/CSSのサイズを軽減

 

そのためのツール(難読化ツール)はいくつか存在するが、HTML/JavaScript/CSSのいずれにも対応したものは多くない。そこでPatu Diguaだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはPatu Digua、HTML/JavaScript/CSSからスペースやコメントを排除するソフトウェアだ。

Patu DiguaはJavaで作られたソフトウェアで、Windows/Mac OSX/Linuxで動作する。指定したファイルからコメントやスペースを排除して、サイズを小さくしてくれる。HTMLの場合、指定したタグの中についてはスペースを排除しないという設定が可能だ。

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処理画面

 

JavaScriptの場合、関数名を置き換えたり、ローカル/グローバル変数を置き換えるオプションもある。長い変数名の場合は、これでずいぶんサイズが減るかも知れない(動作確認は必要だが)。CSSも同様にスペースを排除したり、クラス名を置換する設定がある。

GUIの画面でファイルを指定するモードとドロップゾーンというファイルをドロップすれば即処理を実行するモードにもできる。サイズを軽減すればそれだけブラウザでの実行が速くなるので、WebアプリケーションなどJavaScriptを多用しているサイトなどは利用を検討しよう。

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ドロップゾーン

 

Patu Digua - Web Obfuscator and Compressor

 http://digua.sourceforge.net/

Patu Digua | Get Patu Digua at SourceForge.net

 http://sourceforge.net/projects/digua/