Rubyは主に1.8.6と1.8.7、そして1.9.1がある。さらにJRubyも最新注目されている。1.9.1を使ってみたいと思いつつも、ライブラリが対応していないと切り替えられずにいる人も多いはずだ。また、その不安のために1.9.1を試せないという人もいるのではないだろうか。

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コマンド一つでRuby環境を切り替えられる

 

複数のRubyを入れたとしても、パスや設定を変えれば使えるだろうが面倒だ。そうした目的のために使うのがrvmだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはrvm、Rubyバージョン管理ツールだ。

rvmは個人のホームディレクトリ以下に設置するソフトウェアで、rvmというコマンドで動作するのでパスを通しておく必要がある。そしてrvm install 1.9.1のようにコマンドを打つと、Ruby 1.9.1がインストールされる。さらにrvm use 1.9.1と打てばパスが変わってRuby 1.9.1が動作するようになる。

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コマンドヘルプなど

 

デフォルトに戻す時にはrvm use defaultとすれば良い。CのRubyの他、JRubyもインストールできる。さらにPassengerで有名なRuby Enterprise Editionもインストール可能だ。Gemのパスも変わるので、切り替えた後にgem install railsといった感じにコマンドを打てるようになる。

コマンド一つで切り替えられるので、新しい環境でのテストを行うと言った時に使えるだろう。Railsはまだ1.9.1に完全対応している訳ではないようなので、試しためしトライしたい方はrvmを使おう。ちなみにrmとコマンドが似ているので、間違ってファイルを消したりしないようご注意を。

 

rvm: Ruby Version Manager - rvm Home

 http://rvm.beginrescueend.com/

wayneeseguin’s rvm at master - GitHub

 http://github.com/wayneeseguin/rvm/tree/master