Pythonにはフレームワークが数多く存在する。それぞれ得手不得手があるので、自分の得意とするものを選択すれば良いのだろうが、それによってWebサーバの選択肢が狭まってしまうと厄介だ。それを克服するために生まれたのがWSGIであり、共通インタフェースだ。

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動作している様子

 

WSGIの登場によって、WebアプリケーションとWebサーバの祖結合が可能になった。必要に応じてWebアプリケーションを組み合わせられれば、資産の有効利用にもつながるだろう。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはWsgiDAV、WSGIで実装されたWebDAVサーバだ。

WsgiDAVはPyFileServerをベースとして開発されている。PyFileServerが2005年08月で開発が停止しているようであり(branchレベルでは2009年05月にも更新されているが)、それをリファクタリングして開発されているのがWsgiDAVになる。

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日本語のフォルダ、ファイルのアップロードにも対応

 

WsgiDAVは立ち上げも容易で、すぐに使い始められるWebDAVサーバだ。UTF-8であればおそらく日本語も利用できる(Mac OSXであればUTF-8で日本語フォルダが作成できた)。ただし大きなサイズのファイルをアップロードするとエラーが起きてしまう場合があった。WSGIに対応しているとあって、様々なWebサーバと組み合わせて利用できるはずだ。

まだ開発ステータスはα版の段階ではあるが、WebDAVが流行るためにはこうした各言語のWebDAVサーバが必要になるはずだ。今後の開発が待ち遠しいソフトウェアだ。

 

wsgidav - Project Hosting on Google Code

 http://code.google.com/p/wsgidav/ [