ServerJS標準に則ったJavaScriptライブラリ「Narwhal」
JavaScriptと言えばWebブラウザ上で動作する軽量なプログラミング言語というイメージがある。だが最近ではAptana JaxerやRhinoのような技術によってクライアントサイドとサーバサイドのどちらもJavaScriptで実装することが不可能ではなくなってきている。
サンプルに登録されている動画。一見の価値あり?
とは言えサーバ向けのAPIを独自で実装していくのは難しく、今年に入ってからServerJSという標準の策定に向けた動きが活発化してきた。それに則ったJavaScriptライブラリがNarwhalだ。
今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはNarwhal、サーバサイドからWebアプリケーションまでこなせるServerJS標準ライブラリだ。
Narwhalは角のあるクジラ、イッカクを意味している。個人的にNarwhalが気になるのは、その開発にKeynote風Webアプリケーションである280 SlidesやそのWebアプリケーションフレームワークのCappuccino(Objective-J)、最近ではInterface Builder風WebアプリケーションAtlasの開発も行う280 Northが中心になっていることだ。
他にもいろいろなサンプルがあるので試してみてほしい
彼らほどJavaScriptを追求している人たちが関わっているライブラリとあって、機能は十分にある。コマンドラインによるスクリプトの実行や、ファイルの読み書き、標準入出力もできる。パッケージによって拡張が可能で、JackというWebアプリケーションフレームワーク兼サーバによりWebアプリケーションを開発することもできる。
開発はまだまだ始まったばかりで、実用レベルではないだろう。だが今の小さなシステムの時期から知っておけば、今後急成長した時にもシステムが把握しやすくなる。サーバサイドJavaScriptを夢見る方は、要注目のライブラリだ。
narwhal - introduction