PDFを作成するライブラリは数多く存在する。Webシステムであってもずいぶん手軽にはなってきた。だが、テンプレートのメンテナンス性の良さと使い勝手の良さを兼ね備えたPDF作成ライブラリとなるとまだまだ数は少ないのが実情だ。

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GhostScriptを使ったPDF作成ライブラリ

 

RailsをはじめとしたRubyによるPDF出力を行うならば、RGhostを使うのが良さそうだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはRGhost、PDFや画像を生成するRubyライブラリだ。

RGhostはRubyGemsからインストールできるライブラリで、スクリプトからPDFを生成する他、PostScript、PNG、TIF、JPEGといった画像への変換もできる。オブジェクト指向らしい値の埋め込みによってPDFが生成できるので、使い勝手は良さそうだ。

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EPSをテンプレートにしたPDF生成も可能

 

TrueTypeフォントをサポートするので日本語の出力もおそらく可能と思われる。段組みのサポートや自動ページネーション、バーコードの生成、ベクターベースのドロー機能などがある。また、EPSを使ったテンプレート機能があるので、帳票などにも使えることだろう。

名前からも分かる通り、レンダリングにはGhostScriptを利用している。RubyからのPDF出力の際にはぜひ使ってみたいライブラリだ。

# 2009年08月14日typo修正。ChostScript → GhostScript

 

Ruby Ghostscript by Shairon Toledo

 http://rghost.rubyforge.org/