DropboxやZumeDriveなどオンラインストレージに対する注目が集まっている。個人で使う分には良いが、企業であれば外部のサービスではなく自分たちだけで使えるものをと考えているかもしれない。そんな時にはWebDAVが有力な候補になるだろう。

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ファイル構成

 

WebDAVを自社の認証システムやグループウェアと組み合わせるような使い方が便利だ。そのためのフレームワークとしてSabreDAVが使えるかもしれない。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはSabreDAV、PHP製のWebDAVフレームワークだ。

SabreDAVはPHPによるWebDAV実装だが、WebDAVサービス自体の実装というよりもフレームワークとしての提供になる。SabreDAVを使って他のシステムと組み合わせるなどしてオリジナルのWebDAVシステムを構築するのだ。サンプルとしてはシンプルなWebDAVやダイジェスト認証との組み合わせが提供される。

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Finderからももちろん接続できる(エラーが出てしまったが…)

 

筆者環境ではファイルのパスの設定が分からず、なぜかエラーが出てしまった。その点さえクリアされれば、自社システムでのログイン情報を使ってユーザごとにパスを変えてマウントしたり、他のユーザとの共有を柔軟に管理することができるようになるだろう。

出来上がったシステムとして提供されると既存システムとの連携が難しいことがあるが、フレームワークとしての提供であれば自分好みに仕上げることができる。自社内でのWebDAVシステム構築に役立ちそうなソフトウェアだ。

sabredav - Project Hosting on Google Code

 http://code.google.com/p/sabredav/