企業におけるナレッジマネジメントはとても難しい。少人数であれば暗黙知も良いだろうが、人数が増えれば徐々に知識のずれが生じてくる。それを補うにはアナログツール、メール、井戸端会議、Webベースのシステムなど様々に存在する。

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説明書きにツールチップが表示される

 

最終的には人と人の付き合いになるだろうが、それでも知識の定着を促すためのシステムが必要だ。その役に立つのが68KBだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアは68KB、Webベースのナレッジマネジメントシステムだ。

68KBは主に3つの機能がある。一つはドキュメント管理機能だ。Webベースの記述のほか、添付ファイルを付けることもできる。これによってある話題に対する説明をする。

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管理画面

 

もう一つはキーワードだ。いわゆる用語集で、各単語ごとに説明を行う。用語集はドキュメント表示にも連携しており、該当する用語があればリンクが表示され、ツールチップでも簡単な説明が行われる。

最後がコメント機能だ。各ドキュメントに対してコメントができるので足らない部分があれば質問したり、補助することができる。ドキュメント管理はシンプルでも、コメントしやすい雰囲気ができれば徐々にナレッジが構築されていくはずだ。

みんなが同じ知識を持つというのは非常に難しいだろう。だが、最低限のレベルを底上げするのは決して難しくはない。そのために何度も同じ説明をするのではなく、どこかに情報を固めておくのは大事なことだろう。

 

**68KB

 http://68kb.com/**