複数台のパソコンを使っている人は多い。例えばノートパソコンとデスクトップパソコンで、外出時と中にいる時とで使っているという人もいるはずだ。複数台のパソコンは便利だが幾つか問題がある。データと同期と入力インタフェースだ。

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設定画面

 

データの同期は今度にするとして、今回は入力機器だ。キーボードとマウスが二組あるのは邪魔臭い。そこでよく使われるのがSynergyなのだが、Mac OSXやLinuxではグラフィカルなインタフェースが用意されていなかった。そこでQuickSynergyの出番だ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはQuickSynergy、Mac OSX/Linux(Linuxは開発中)用Synergyフロントエンドだ。

QuickSynergyはサーバ、クライアントともに使えるソフトウェアだ。サーバは上下左右に対してどのコンピュータの画面の用いるか定義する。クライアントはサーバのアドレスを入力する。これで準備は完了だ。後は起動すると必要に応じてサーバまたはクライアントが起動する。Growlに対応した通知が可能だ。

Windowsであれば元々GUIがついているので問題はないが、その他のプラットフォームでは設定や動作させるのが面倒に感じていた。だがQuickSynergyを使えば見やすく、設定を失敗して動かずに悩む必要もない。QuickSynergy自体、Synergyのサーバ/クライアントを同梱しているので、ダウンロードすればすぐに利用できる。

幾ら便利なソフトウェアでも利用が面倒では使われなくなってしまう。フリーウェア、シェアウェアであれば作者が対応せざるを得ないが、オープンソースであればSynergyが気に入った開発者の方がQuickSynergyを開発するという良いサイクルが生まれるようになる。

 

quicksynergy - Project Hosting on Google Code

 http://code.google.com/p/quicksynergy/