HTML5の機能をGearsを使って実現する「Gear5」
HTML5はまだ一般的ではないが魅力的な機能に溢れている。Webブラウザ内でデータベースが使えたり、JavaScriptのバックグラウンド処理、位置情報を取得することだってできる。こうした機能は先進的なブラウザでは既に実装されはじめているが、まだまだシェアは低い。
Gearsを使ったローカルデータベース
こうした状況が続くと開発者もおいそれとHTML5の導入には踏み切れない。そこで代替技術としてGearsを用いてみよう。
今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはGear5、Gearsを使ったHTML5 API実装だ。
Gearsと言えばGoogleの開発したオフラインでも動作するWebアプリケーションを構築するソフトウェアだ。HTML5で実現されるWebブラウザデータベース同様、Gearsでもデータベースが利用できる。そのインタフェースを提供するのがGear5だ。
こちらはユニットテスト
今は共通のAPIにはなっていないようだが(Safari4でもGearsがないとエラーになる)、Firefox + Gearsで試すことが出来る。現在はGearsのデータベースにSQLを実行し、データのCRUD操作が出来るようになっている。
今後の予定としてストレージ、ワーカー、アプリケーションキャッシュ、位置情報、ブラウザボタン(アプリケーション作成)をサポートする予定とのこと。Gearsであれば多数のブラウザが対応しているので、Gear5が共通APIを提供するようになれば開発者としてはHTML5への期待が持てるようになるだろう。
gear5 - Project Hosting on Google Code