一般的に画像編集ソフトウェアは縮小は得意だが、拡大は苦手だ。縮小は様々なアルゴリズムによって補完しつつ、元のイメージを崩さない程度に行われるが、拡大はピクセルをそのまま拡大するので粗くなってしまう。

ピクチャ 18.png

画像のごく一部を拡大

 

写真から一部を拡大したり、小さなターゲットを少しでも見やすくしてくれるのがSmillaEnlargerだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはSmillaEnlarger、画像拡大ソフトウェアだ。

SmillaEnlargerは写真を指定し、その拡大したい部分を囲むことでスムーズな拡大処理を行ってくれるソフトウェアだ。粗かった拡大画像も補完が行われ、何となくそれっぽく拡大される。GUIはQTを使っており、WindowsまたはMac OSXで動作する。

ピクチャ 20.png

パラメータを調整して自分好みに仕上げられる

 

パラメータは自分で指定することが可能で、シャープ、ノイズ除去など複数の項目がある。調整は微妙で、あまり値を大きくするとイラストのような雰囲気になってしまう(それが良いという場合もあるだろうが)。

技術的にはGREYCstorationMugenViewerと同じような手法がとられているのではないだろうか。元々の写真のイメージを壊さず、スムーズな線で拡大したいときにぜひ使ってみてほしい。

 

via SmillaEnlarger: free tool produces high quality image enlargements [freewaregenius.com]

SmillaEnlarger | Get SmillaEnlarger at SourceForge.net

 http://sourceforge.net/projects/imageenlarger/