何となく気分が乗らない、モチベーションが上がらずすべき作業を実行に移せない、そんな癖を持ってしまった人はいないだろうか。筆者自身、すべき作業を先送りにすることがあり、時間ぎりぎりになって焦ることが多々ある。それは悪いことだと思いつつも、改善できずにいる。

ピクチャ 66.png

設定画面

 

そんな弛みは時間の余裕が生んでしまうのだ。そこで使うのが時計を早めるというテクニックだ。

今回紹介するフリーウェアはAlltock、時間を15分進めて表示するソフトウェアだ。

Alltockの行うテクニックは至極単純だ。システム標準の時間を「ちょうどから15分」進めて表示するのだ(筆者環境では10分のようだった)。これは起動するたびに異なるので、時間を完全に信用できなくなる。

デザインはシステム標準の時間に酷似しているので、ぱっと見ただけでは分からないかも知れない。システムの時間自体を15分進めてしまえば良いかも知れないが、Mac OSXは標準で時間の自動調整機能があるのでAlltockを使った方が便利そうだ。

曜日を表示したり、24時間表示にできたりとシステム標準の時計とさほど変わらない状態にすることができる。メインウィンドウでは時間が進んだアナログ時計が表示されるが、時計をクリックすると本当の時間が表示されるようになっている。

AlltockのアイディアはDAVID SEAHというブログのエントリーからはじまり、それをGuy Kawasaki氏がシステムの時計として動作してほしいというTwitterの発言を受けて生まれたソフトウェアだ。Twitterの発言からつながるソフトウェアというのも珍しいのではないだろうか。

時間を管理しつつも、その中から余裕を見いだそうとしてしまうのは人の常であり致し方ないだろう。だが、その時間を少しだけ進めておくだけでぐずぐずしてしまう怠け癖を防止できそうだ。

 

Alltock — Alltop Procrastinator’s Clock

 http://componentx.com/Alltock/