ニューヨーク公立図書館によるユーザビリティテストシステム「Infomaki」
NYPL(ニューヨーク公立図書館)ではアンケートや画面をクリックしてもらうことでユーザビリティをテストし、Webサイトをはじめ様々な事項に対する改善を進めている。2008年にはNYPL Labを開設し、デジタルアーカイブの充実化をはかっている。
スクリーンショットを使ったユーザビリティテストの結果。緑色の丸が二つ見えるだろうか
そんなNYPLのユーザビリティシステムがオープンソース化された。これはなかなか面白いソフトウェアだ。
今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはInfomaki、NYPLによるユーザビリティテストシステムだ。
Infomakiでは大きく分けて二つのユーザビリティテストが可能だ。一つはアンケートで、ユーザが自分で回答項目を追加することもできるものだ。これを使い、ユーザにとって使いやすい仕組みを作ることが出来るようになる。
アンケートフォーム
もう一つはスクリーンショットを見せて、何からの質問にクリックを使って答えてもらうものだ。例えばWebサイトのナビゲーションに関するものだったり、写真の見せ方、標本の注目した部分などより感性的な回答に答えられるものだ。
InfomakiはRuby on Railsで作られており、スクリーンショットのテスト結果もWebブラウザ上で見られる。簡易的なヒートマップ的に使うことが出来る。ユーザはNYPLのWebサイトを訪問した際に表示され、時間がある人のみアンケートに協力して欲しい旨が表示される。
ユーザの言うことはそのまま鵜呑みにするのは危険だが、ネットを通じた集合知の中では次第に平均化され、ニーズが浮き出てくるかもしれない。NYPLのこの取り組みやオープンソース化はとても興味深い。
Infomaki | Get Infomaki at SourceForge.net
https://sourceforge.net/projects/infomaki/
Infomaki goes Open Source! | NYPL Labs