リアルの世界における情報伝達は目から入るものと耳から入るものが殆どだ(皮膚や臭い、味などもあるが)。目から入るものは耳からの情報伝達や点字で対応できる。では聴覚に障害があった場合にいかにうまく情報伝達が行えるだろうか。

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話している内容を皆で書き記していく

 

例えばセミナーや勉強会において通常のスピードで話す言葉をいかに効率的に伝達できるか。それを可能にするのがPC要約筆記文字通訳だ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはIPtalk、パソコンノートテイクを行うためのソフトウェアだ。

パソコンノートテイクは、その場で話されている内容をパソコンを使って伝えるための技術だ。特に複数台のコンピュータを使って同時に入力を可能にする点が特徴的だ。PC要約筆記文字通訳の場合は全ての単語を書き写すのではなく、ポイントを要約して伝えるようだ。

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パートナーの一覧

 

PC要約筆記文字通訳では最大8台まで情報を共有できるようになっている。話すスピードでキーが入力できるという人もいるが、それを長時間継続するというのは困難だ。PC要約筆記文字通訳であれば、分散処理ができるようになるので個々の負担は少なくて済む。

こうした活動がオープンソース・ソフトウェアになるのはとても素晴らしい。ノウハウや成果を含めてオープンソース・ソフトウェアとして共有されれば学校や公共施設など幅広く活用できるのではないだろうか。

 

via IPtalk [dps]

PC要約筆記文字通訳@SourceForgeJP

 http://pccap.sourceforge.jp/

PC要約筆記文字通訳: 概要 - SourceForge.JP

 http://sourceforge.jp/projects/pccap/