次世代のファイルシステムを語る上で欠かせない(と個人的に思っている)のがWebDAVだ。HTTPを使ってファイルをマウントでき、認証もできる、WindowsのエクスプローラやMac OSXのFinderからも標準で使えるなど汎用性もある。これを使わずに何を使うというのか。

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ブラウザからもアクセスできる

 

とは言いつつもいまいち流行りきらないのが実情だ。そんなWebDAVをもっと広めるべく、手軽にWebDAVサーバを立てられるのがRackDAVだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはRackDAV、Rackを使ったRuby製WebDAVサーバだ。

RackはWebサーバとアプリケーション間の問題を吸収してくれるライブラリで、RailsよりももっとシンプルにWebアプリケーションを構築したいという場合に用いられる。そのRackを使って動作するWebDAVサーバがRackDAVだ。

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実行ログ

 

rack_davというコマンドだけで動かすこともできるが、さらに細かく制御したり、独自の実装を含ませることもできる。なお、試してみた所ではファイルのアップロード時に何があるようだ。日本語のファイルやフォルダは文字化けることなくアップロードできた。

Webのファイルアップロードフォームや、FTPでは面倒という場合でも、WebDAVであればいつものファイル操作の感覚でアップロードやダウンロードができるようになる。今後の開発に期待したいソフトウェアだ。

 

**Matthias Georgi - RackDAV - Web Authoring for Rack

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http://www.matthias-georgi.de/2009/4/rackdav-web-authoring-for-rack