Appleにはバグ情報を登録する仕組みとしてRadarと呼ばれるBTSが用意されている。ここで登録するとその対応はどうあれ、Appleにバグ報告が登録される。Radarの仕組み自体には詳しくないのだが、どうも他人が登録したバグ情報を見るための仕組みがないようだ。

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バグ一覧

 

BSDを基盤とするオープンソースの公開性と、Appleがもつ閉鎖性が合わさったようなシステムではあるが、これでは有益なバグ情報とその対応などが共有できない。そこで生み出されたのがOpen Radarだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはOpen Radar、GAE上で動作するRadar情報共有システムだ。

Open Radarは言わばRadar専用のBTS(バグトラッキングシステム)だ。Radarで情報を登録した際のIDとともに、再度登録するという手間はあるものの、これによりバグ情報を共有できるようになる。

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バグ詳細

 

プロダクトの種別やバージョンなども登録し、バグの内容を追加する。自分で登録したものはもちろん、他人が登録したバグも一覧したり検索することができる。これで類似したバグがないか、またそのバグに対する回避策などをユーザ同士でコメントすることができる。

バグに対してコメント欄を使ってコミュニケーションできる。Open Radar自体はrdar://というプロトコル(Radar用プロトコル?)をリンク付けしているが、それさえ除けば他のシステムでも十分使えるBTSになるはずだ。GAE上で動作する手軽なBTSとしても面白そうなソフトウェアだ。

 

Open Radar

 http://openradar.appspot.com/  

**timburks’s openradar at master - GitHub

 **
http://github.com/timburks/openradar/tree/master