※ 画像は公式サイトのサンプルより

個人的にはあまり複雑なグラフは好きではない。複雑であればあるほど、本質が遠ざかってしまうような気がするからだ。とは言え、複雑にせざるを得ない場合や複雑さの中からはじめて価値ある情報が見いだせることもあるだろう。

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サンプル1。このような複雑な描画も可能とする

 

簡易的なグラフを描くライブラリを使っていて苦労した経験があるならば、複雑なグラフをも描けるProtovisを使ってみてよう。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはProtovis、JavaScript + Canvasによるグラフライブラリだ。

大は小をかねる。Protovisは簡単なグラフから、複雑なグラフまで難なくこなせるライブラリだ。欠点としてはCanvasを使っていることでFirefox3、Chrome、Safari4のみがサポート対象となってしまうことだろう。

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サンプル2

 

使う場面は選ばざるを得ないが、それ以上のメリットが見いだせるだろう。円グラフと棒グラフを組み合わせたり、折れ線グラフを使って棒グラフの色分けをする、地層のようなグラフや複数の要素が絡んだ散布図など様々だ。スパークラインも描くことができる。

計算式によって描画することもできるので、数式の結果をグラフ化するといった使い方もできそうだ。どのブラウザでも使えるという訳ではないが、レポートの提出など対象が限定的な場合は便利に使えそうだ。

 

via Protovis - Visualization Toolkit for Javascript using Canvas | Web Resources [WebAppers]

Protovis

 http://vis.stanford.edu/protovis/