Google製のWebブラウザ、Google ChromeのMac OSX版は2009年秋頃のリリースを予定している。後、半年くらいだ。レンダリングエンジンはSafariと同じWebKitを用いているので、HTMLの表示は変わらない。だがJavaScriptの実行速度や、各種アドオン、ユーザスクリプトの対応などで違いが出てくるはずだ。

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こ、こいつ速いぞ!

 

既にWindowsユーザでGoogle Chromeをメインで使っている人は多い。Mac OSX版が出るのが待ちきれない方はChromium for Mac OSXをどうぞ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはChromium for Mac OSX、ネイティブなChromiumブラウザだ。

Chromium for Mac OSXは前に紹介したCrossOver ChromiumのようにWindows環境をエミュレートする訳ではない。ネイティブにコンパイルされたChromiumだ。Google Chromeはオープンソースではないが、その元になるChromiumであればオープンソースとしてコンパイルが自由にできる。

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ユーザエージェントなど

 

まだα版レベルなので足りない機能は数多い。初期設定もないし、Flashも組み込まれていないのでYoutubeの閲覧もできない。日本語の入力にも対応していない(表示はできる)。Googleドキュメントは見られないなどなど。それでもGmailは動く、しかも速い。

レンダリング結果はもちろん良好だ。SunSpiderというJavaScriptベンチマークアプリケーションによれば、既にFirefox 3.1β(Windows)やSafari 4.0β(Mac OSX)の結果を上回る速度を誇っている。

今後、Webアプリケーションがどんどん登場してくる中で、HTMLのレンダリング結果はもちろんJavaScriptの実行速度が問われてくる。Google ChromeやChromiumのMac OSX版の速い登場が待ち望まれている。

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Flashは表示不可、日本語は表示可

 

Native Google Chrome on Mac OS X: First Impressions

 http://www.manu-j.com/blog/google-chrome-on-mac-os-x-first-impressions/226/