CMSには既に多数のプレーヤが存在する。そんな中、Ruby on Rails製のシステムを採用する利点は何だろうか。一つにはカスタマイズの容易性がある。Railsをベースにしていれば、Railsに慣れた技術者であればカスタマイズは容易に行えるだろう。

管理画面

他のCMSの場合はそのCMSのやり方に沿って進める必要がある（プラグインやテーマなど）。だがRailsであれば、Railsの作法に沿っていれば良い、どのようなCMSを導入しようともそのまま使うことは稀なので、元々カスタマイズを考えておくのが良いのではないだろうか。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはadva-cms、Ruby on Rails製のCMSだ。

adva-cmsはRails 2.3系以上でのみ動作する。Railsアプリケーションを作る際に「-m」を使ってテンプレートとして使うのが基本だ。インストールが終わればすぐに利用開始できる。

ユーザ画面

基本機能はページの作成とブログの記事となっている。コメントを付けることが出来るので，これを使えばフォーラムのような使い方もできる。ユーザ管理やWebサイトの設定管理といった基本的な機能も備わっている。

他にもテーマやアセット管理などの機能があるが、これはそのままでは使えない。「rake adva:install:all」というコマンドでインストールできる。つまりrakeコマンドを使ってプラグインやテーマの管理を可能にしているのだ。これはなかなか面白い。

Railsベースとあって、まずカスタマイズ必須だろう。だがログインや権限管理、記事の作成と管理といった機能が揃っていれば簡単なCMSとしては十分なはずだ。後は各サイトのオリジナル機能を作っていけば良い。

adva-cmsはCMSとしての利用はもちろん、Webシステムの構築基盤としても利用できる。既存CMSへのプラグイン開発では済まないくらいの大きな変更が必要な開発ではぜひ使ってみたいソフトウェアだ。

**adva cms

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http://adva-cms.org/