Subversionはオープン系の開発現場において恐らく最も利用されているのではないだろうか。WindowsやMac OSX、Linux向けにネイティブなクライアントを使って開発を行うのが基本だが、その状態の管理となるとまだ活用範囲が少ない感がある。

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Java製のSubversionリポジトリブラウザ

 

プロジェクトマネージャや、実際にリポジトリの更新を行わない人たち向けにWebClient for SVNのようなツールを導入してみるともっと活用されるのではないだろうか。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはWebClient for SVN、Javaベースのリポジトリブラウザだ。

WebClient for SVNはリポジトリのURL、ID、パスワードを設定することでリポジトリの閲覧が可能になる。warファイルで配布されており、Tomcat4以上であれば利用できる。設定ファイルを見る限り、一つのリポジトリにのみ対応している。

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リビジョン比較もできる

 

リポジトリはフォルダとファイルが区別して表示される。コミットログの一覧も閲覧でき、リビジョンを指定して差分を見ることもできる。ファイルを一つづつ指定するので面倒ではあるが、リポジトリにフォルダやファイルを作成、削除といった操作を行うことも可能だ。

Pure Javaでできているので、何か別途用意する必要もない。Ajaxの部分とそうでない部分とがちょうどバランスよく使われており操作性は良い。ソースコードに対してコメントはできないのでレビューには使えないが、閲覧や簡易的な操作であれば可能なのでバージョン管理を多用されない管理者やプロジェクトマネージャにとっては便利なツールになりそうだ。

 

**Polarion Community

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http://www.polarion.org/index.php?page=overview&project=svnwebclient