実は2月28日から3週連続のWikiエンジン紹介だ。そう、今日もウィキサタデーからはじまりだ!

Wikiというと、一般的にページ全体の編集を行うものが多かった。が、利用範囲が多くなってくると一ページの情報量が多くなり、編集するたびにページ全体を対象にするのが重たくなってきた。そのため、パラグラム単位で編集できるWikiエンジンが登場した。

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日本製のRails Wiki

 

そしてさらにその一歩発展版が登場した。しかも日本製、さらに言えばRuby on RailsのWikiエンジンだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはWiki on Rails、日本製のシンプルなWikiエンジンだ。

Wiki on Railsはその名の通り、Ruby on Railsで作られている。Pukiwikiの記法に則って作られているので、恐らく違和感なく使えるはずだ。面白いなと思う機能はパラグラフごとの編集と、その並び替え機能だろう。

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部分編集と項目の並び替えができる

 

パラグラフごとの編集によって、ページ全体をテキストエリアに読み込むことがなくなる。そのため軽快に編集ができるようになる。だが項目の順番を並び替える場合はやはり全体を読み込む必要があった。しかしWiki on Railsであれば左に出る並び替え機能によってドラッグアンドドロップで項目の上下を切り替えられる。

筆者の環境の問題かも知れないが、日本語のページタイトルが新規作成時に文字化けてしまった。手で直せば日本語のページもきちんとリンクされるので問題はない。他にページ単位での凍結機能もある。

Pukiwikiはとても便利なWikiエンジンだが、データベースを利用しないことが逆に難点とされることがある。他のシステムと柔軟に連携するならばデータベースに保存する方が良い場合もある。その際にはWiki on Railsが良い選択肢になるのではないだろうか。

2009年3月16日 誤字修正。

 

**wiki-on-rails -Google Code

 **
http://code.google.com/p/wiki-on-rails/