Mercurialという分散型バージョン管理システムはPythonでできている。そのため、技術的な敷居が低く、レンタルサーバなどでも動作する。個人で使うならこうしたスクリプト言語によるバージョン管理システムはありなのではないだろうか。

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PHPで作られたバージョン管理システム

 

Web向けのスクリプト言語と言えばPHP、そうPHPにもバージョン管理システムがあるのだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはKheops、PHPで作られたバージョン管理システムだ。

Kheopsは中央集約的なので、GitよりもSubversionなどに近いシステムになるだろう。現在はまだ開発中であり、コミット機能がない。ファイルは指定された場所にアップロードし、Webベースでリビジョンを上げるアクションをする。

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Pythonベースのクライアントアプリ

 

プロジェクトはサブディレクトリで設定でき、ファイルをアップロードするだけというシンプルな作りだ。ファイルはWebベースで閲覧できる他、GzipやBzip2で圧縮されたものをダウンロードすることができる。

プロジェクトはフィードで配信ができるようになっている。そしてクライアント向けの機能としてPython2.6系で作られたコマンドツールがある。これはプロジェクトのインポートやアップデートに対応している(コミットはなし)。

まだ複雑な機能は備えていないが、 スクリプト言語だけで手軽に使えるリポジトリというのは需要がありそうな気がする。今後に期待したいソフトウェアだ。

 

**kheops [Aspyct Wiki]

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http://www.aspyct.org/doku.php?id=kheops