PDFは閲覧用ドキュメントとしてデファクトスタンダードになっている。そのため、単なる閲覧以上に正式な文書としてビジネス上で利用されることも多いはずだ。そうなると一段階上の対応が必要になる。

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GUIでPDFにデジタル署名を行える

 

それがデジタル署名だ。証明書を用いることによって、その文書がいつ誰によって作成されたのかきちんと分かるようになる。オープンソースで行うならPortableSignerを使おう。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはPortableSigner、Java製のPDFをデジタル署名するソフトウェアだ。

PortableSignerの使い方は簡単だ。署名を行いたいPDFファイル、そしてデジタル署名(*.p12)を指定し、後は証明書のパスワードを指定すれば良い。そうすれば署名されたPDFが別途生成される。

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オプション画面

 

Windows向けの実行ファイルや、Mac OSX向けのアプリケーションが提供されているのでGUIを使って簡単に設定できる。筆者環境ではきちんとした証明書でないためかエラーが出てしまったが、会社などでSSLの証明書があればきっときちんと署名されるはずだ。

単なるPDFの場合、一部の改ざんはできないことではない。請求書や契約書においてそのようなことが発生すると非常に問題だ。ビジネスの場でPDFを適切にやり取りしたいと思うなら利用したいソフトウェアだ。

 

PortableSigner Mainpage

 http://portablesigner.sourceforge.net/

SourceForge.net: PortableSigner

 http://sourceforge.net/projects/portablesigner/