アプリケーションにはバグがつきものだ。さらにバグとは言えないような、ハードウェア上の制限によってアプリケーションが動作しなくなることもある。Mac OSXやiPhoneでもそれは例外ではない。

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iPhone/iPod TouchまたはMac OSX向けのライブラリが提供される

 

そのようなバグはそのまま放置するのはユーザを辟易させる以外の効果はない。何らかの手は打たないといけないが、そのエラー報告をしてくれるともデバッグに有益な情報をくれるとも限らない。そこで使ってみたいのがPlausible CrashReporterだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはPlausible CrashReporter、Mac OSX/iPhone向けのクラッシュレポーティングライブラリだ。

Mac OSXには標準でクラッシュレポート機能がある。とは言え送信先はApple宛だと思われるので開発者がそれを受け取れているかは疑問だ。さらにiPhoneでも同様にバックトレースを得る仕組みがあるようだが、これもApple内部で終わっているようだ。

Plausible CrashReporterはアプリケーションに対して組み込むライブラリで、クラッシュを感知してレポートを作成する。そして次回の実行時にレポートの有無を確認して、指定したメールアドレスやHTTPサーバ向けにレポートを送る。

さらにデータは以前Googleが発表したprotobuf形式になっており、それをデコードして読むようになっている。クラッシュレポートが集まれば予想外の利用や、幾つかのデバイスバージョンによる問題、さらにエミュレータでは分からなかった問題などにも対応できるようになるだろう。

アプリケーションが不安定なのは致し方がないとして、それを放置しない(望む、望まざるに関係なく)体制と仕組みが必要だ。Mac OSXやiPhone/iPod Touch向けのアプリケーションを開発されている方はぜひ導入して欲しい。

 

via iPhoneアプリ向けクラッシュレポート機能「Plausible CrashReporter」登場 [SourceForge.JP Magazine]

**plcrashreporter - Google Code

 http://code.google.com/p/plcrashreporter/**