システム開発に問題はつきものだ。重要なのはそのデバッグ方法で、分かりやすい方式として対話型のコンソールが知られている。PythonやRubyなどでは対話型にコードを試すことができ、実際のデータの確認はもちろん、ちょっとしたコードをテスト実行するのに便利だ。

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Google App Engile開発者必見!Web上で対話型に操作できる

 

この方式はWebサーバをクラウド化しているGoogle App Engineでは通用しない。開発環境とGoogle App Engineの環境は100%同じではないので、環境の違いによるエラーが起こる可能性は十分にある。目の前で起きている問題にどう対処するか、対話型実行を可能にするのがApp Engine Consoleだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはApp Engine Console、Webベースの対話型コンソールだ。

App Engine ConsoleはGoogle App Engine用に開発されている。管理者としてログイン後、コンソール画面にアクセスすると実行結果の枠と、コマンドを入力するテキストボックスが表示されている。Firefoxでは動作したが、Safariでは動作しなかったのでご注意いただきたい。

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ログやmemcachedへのアクセスもできる

 

Pythonのコードを入力して実行すれば、即座に評価されて結果が表示される。実際に実行されているコードやデータにアクセスすることができるのでデバッグ作業が非常に楽になるはずだ。コードはハイライト表示されるので見やすいのも良い。

確認はできていないが、複数のメンバーとメッセージを交わす仕組みもあるようだ。Google App Engineで提供されているmemcachedのデータにアクセスしたり、問題のあるコードを見つけたりと、運用する上で便利になるであろう利用法がたくさん考えられる。Google App Engineを使ってWebサービスを提供されようと考えている方は要注目のソフトウェアだ。

 

**App Engine Console | Proven Corporation

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http://www.proven-corporation.com/software/app-engine-console/