Webサイト作成の流れを変えるか?「LTSun-Engine」
システマチックでない、いわゆる静的なWebサイトを構築する仕組みが変わり始めている。Concrete5やZimplitに代表されるような、その場で見たままにWebサイトを作り上げていくという流れが強まっているのを感じている。
ユーザ画面をそのまま編集する
これまでのCMSでは管理画面を通してユーザ画面を変更していた。だがこれでは距離ができてしまい、本当に提供したかった内容が伝わらないかも知れない。見たままに即座に反映されるなら、自分たちの思いをそのままに投影できるはずだ。
今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはLTSun-Engine、ユーザサイトを編集するCMSだ。
LTSun-Engineはユーザが閲覧しているWebサイトのコンテンツをその場で編集し、反映することができる。WYSIWYGエディタを通すので、ポップ内での編集にはなるのだが、編集後にPublishをクリックすれば反映は即座に行うことができるので結果をすぐに見られる。
WYSIWYGで編集
区切りを設けてその範囲内で編集するので、デザインを大幅に変更することはできない。だがその制限がデザイナーと運営側との境になるので、作業分担を進めるのにはちょうど良いかもしれない。
画像のアップロードや、テキストを画像化してその場で生成することもできる。更新情報は履歴管理され、間違った更新に対してもすぐに戻すことができる(差分表示はない)。新しいページを作成するような機能はないので、あくまでもコンテンツを編集する仕組みと考えるのが良さそうだ。
サーバ環境側として、Windows Server 2003、Fedora Core 4(WebサーバはApacheまたはIIS)についてテストされているという点も面白い(大抵ブラウザ側のテストだ)。ブラウザもIE、Firefox、Opera、Safari、Netscapeと多様に対応しているのも魅力だ。
一般的なCMSについては既にプレーヤが数多く、市場は飽和しつつある。ただ網羅的な機能を目指すのではなく、何らかの特徴を持って打ち出す時が来ているのではないだろうか。
履歴管理
via LTSun-Engine [Open Source PHP]
LTSun-Engine Content Managment System