オフィスの現場でよく使われるMS Officeの製品と言えばExcelが代表になるだろう。そして小さめの業務アプリケーションはAccessを使って構築されることが多い。この二つが便利すぎるために、MS Officeからの離脱が図れないというケースは良くある。

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MS Access対抗ソフトウェアだ

 

いきなりでは難しいかも知れないが、これから作るアプリケーションはKexiを使ってみてはどうだろう。これならばLinuxやMac OSXでも利用できる。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはKexi、MS Access対抗というべきソフトウェアだ。

KexiはMS Accessライクなソフトウェアで、テーブルを作成し、クエリーを作ったりフォームを作成することができる。データはビジュアル的に編集が可能で、フォームもオブジェクトをドラッグアンドドロップで配置できる。

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フォームの作成もドラッグアンドドロップで

 

MS Accessのファイルをインポートすることもでき、データに日本語も利用できる。外部データベースのテーブルを利用することも可能なので、MySQLやPostgreSQLのフロントエンドとして捉えることもできる。LinuxやMac OSX向けに提供されており、Windowsにはデモ版が提供されている。

ボタンに対するアクションとしては色々な指定ができるようになっているが、Windows用のデモ版ではマクロのような機能やスクリプトを組むことはできないようだ。Linux向けではRubyやPython、β版としてJavaScriptによる拡張ができる。また、MS Accessに似たマクロもある。データの簡単なメンテナンスシステムから、実用的なアプリケーションまで幅広く対応できそうだ。

業務の詳細まで踏み込んだシステムは、日々仕様が変わっていく可能性が高く、作り込んでしまうとユーザのニーズに対応するのが難しい。その点、こうした簡易アプリケーションを作れるソフトウェアは貴重だ。Linuxに置き換わっていくシステム化を推進していく上でも注目のソフトウェアだ。

 

Kexi Project - “Microsoft Access for Linux” - Home

 http://www.kexi-project.org/