iPhone/Gears/Adobe AIRの開発に便利なJavaScript O/Rマッパー「ActiveRecord.js」
※ 画面は公式サイトのデモコードより
最近のWebシステム開発ではO/Rマッピングの利用が当たり前になっている。そのため、生のSQLを書く機会が殆どなくなり、開発がスムーズになっている一方、いざ書くとなると非常に面倒に感じるようになっている(もちろんORマッピングではコストがかかってしまう場合はSQLを書く必要もあるだろうが)。
JavaScriptで実現するO/Rマッピング
それはSQLiteが使えるiPhone/Gears/Adobe AIRといった今時の開発に対しては特に言える。O/Rマッピングに慣れてしまった体にはSQLite向けのSQLを書くのは非常に辛い。そこで使えるのがActiveRecord.jsだ。
今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはActiveRecord.js、JavaScriptで作られたO/Rマッピングソフトウェアだ。
ActiveRecord.jsが対応するのはGearsやGoogle Chrome、Aptana Jaxer、Adobe AIRに加えてHTML5から採用されるSQLストレージAPIに対応しているSafariやiPhoneにも利用できる。
マイグレーションにも対応
対応しているデータベースはメモリ、MySQL(Jaxer)、SQLiteでそれぞれのサービスごとに指定して呼び出す。SQLをそのまま実行することもできる。データを作成したり、アップデート、削除することも簡単だ。
マイグレーション機能もあり、テーブルの作成や削除、カラムの追加や削除と管理することができる。データの取得や検索にも対応し、アクションの前後に指定した関数を実行する機能もある。
リレーションを表現する機能もあるなど、名前の通りRailsで使っているActiveRecord並みの機能が提供されている。これだけの機能があれば、GearsやAIRの開発においても役立つことは間違いないだろう。これらの開発を進めている方はぜひチェックして欲しい。
**ActiveRecord.js : Cross Browser, Cross Platform, JavaScript ORM