相当歴史の長いプログラミング言語であるLisp。形を変え、様々な方言が生まれつつも今も広く利用されている。一般的にはEmacsの中で使われているのが有名だ。だがその特殊性もあって、使ってみたいと思いつつも手出しできていない人も多いはずだ。

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Emacs上で動作するJavaScript

 

そのような方々にとって、Emacs上で動くJavaScriptというのはある種可能性を感じさせるものかもしれない。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはEjacs、Emacs上で動作するJavaScriptインタプリタだ。

Ejacsは全てEmacs Lispで書かれている。 ロードした後、js-consoleで起動する。すると「js>」が立ち上がるので、JavaScriptを入力すればそれが評価され、結果が返る。JavaScriptなので無名関数などもできるが、document.writeやalertは失敗する。

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Emacs上で対話的に動くのが面白い

 

もちろんハッシュや配列も利用できる。現状ではまだ対話型以上のことはできないが、将来的にLispの代わりにアプリケーションが開発できるようになったりすれば、これまで以上にEmacsがもてはやされる可能性がある。

あるプログラミング言語を別な言語で実装するというのは去年流行った。それが単なる一過性のものではなく、実際に役立つものになるかどうかは利用できる環境にあるかも知れない。Ejacsはその可能性を十分に感じさせてくれる。

 

**Stevey’s Blog Rants: Ejacs: a JavaScript interpreter for Emacs

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http://steve-yegge.blogspot.com/2008/11/ejacs-javascript-interpreter-for-emacs.html

ejacs - Google Code

 http://code.google.com/p/ejacs/