Adobe AIRによるベクターアートソフトウェア「e2vector」
Adobe AIRへの注目は2009年になっても恐らく変わる所はないだろう。色々テスト的に作られていたアプリケーションが、徐々に本格化してきており、既にWindows/Mac OSX/Linuxとマルチプラットフォームで動作する利点は大きいと予想される。
Adobe AIRによるドローアプリケーション
そのAdobe AIRを使って何ができるのか、それを知る上でも試してみたいのがe2vectorだ。
今回紹介するフリーウェアはe2vector、Adobe AIRで動作するベクターアートソフトウェアだ。
e2vectorでは自由な曲線、文字列、シェイプ、画像、ベクター曲線が利用できる。描いたオブジェクトは後から自由に移動させることはでき、文字以外のオブジェクトは角度を変えることが可能だ。また、フォントは予め設定されているものからのみ選択可能だ。
回転を使った例
画像はPNGなどが対応しており、貼付けた後で拡大縮尺を行うことができる。また、シェイプは透明度の設定ができるようになっている。できあがった図は独自の形式の他、SVG形式でのエクスポートができる(筆者環境では失敗してしまう)。
まだ簡単なドロー機能のみではあるが、Adobe AIRが本格化する中ではこのようなジャンルのアプリケーションは必須だろう。これまでのアプリケーションと違い、インタフェースの優れたソフトウェアがマルチプラットフォームで動作させられるのは魅力的だ。既存のアプリケーションをAdobe AIRに置き換える動きも高まりそうだ。
**Daniel Freeman:e2vector