古いパソコンの上手な使い道は何だろうか。ファイルサーバにしたり、子供用にしたりするアイディアもあるが、ここではメディアサーバにする案を紹介したい。HDD容量を食うマルチメディアファイルをメインマシンに入れるのではなく、古いパソコンの中に入れてしまうのだ。

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ブラウザを使ったメディアサーバ

 

もちろんそのメディアを簡単に利用できるようでなければ意味がない。そこでOSとしてメディアサーバに特化したVortexBoxを使おう。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはVortexBox、Fedora 10をベースにしたメディアサーバディストリビューションだ。

VortexBoxはインストールだけであれば殆ど自動で行える。起動すると自動的にWebサーバが立ち上がり、9000番のポートでメディアサーバとしての機能が利用できる。実際の利用は外部のマシンからブラウザ経由になる。

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設定画面

 

筆者環境ではプレーヤが見つからないとのことでブラウザ上では再生ができなかった。が、iTunes向けにライブラリ共有もできるので、そちらから再生が可能だ。CDを入れると自動的にリッピングが開始され、FLAC形式に変換してくれる。これがなかなか便利だ。

他にもポッドキャスティングやインターネットラジオのディレクトリ機能や、Last.fmへの送信機能などがある。プラグインで拡張することも可能だ。インタフェースは一部が日本語化されており、簡単に使いこなせるだろう。

DLNA(家電、モバイル、PCなどデジタル機器の相互接続を実現する団体)への対応を目指す等、メディアサーバとして意欲は十分ある。まだ開発ははじまったばかりだが今度の動向に注目したいディストリビューションだ。

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インストールはほぼ自動

 

via Media Server: VortexBox Turns Your Old Computer into a Music Server [lifehacker.com]

vortexbox.org

 http://vortexbox.org/