この方式は来年以降も伸びていくかも知れない。最近のWebサービスはオンラインだけに留まらず、専用クライアントを作って提供することで、シームレスな連携を可能にしたり、オフラインでの利用もできるようにしている。EvernoteやDropboxなどに見られる傾向だ。

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Pibb.comをラッピングして動作する専用フロントエンド

 

そして専用ブラウザを提供するメリットとして、そのWebサービスに特化した機能を提供できる、セキュリティがOSレベルで確保される、ブラウザを落としても提供を受けないなどのメリットが得られるようになる。Diet Pibbもその一つだ。

Diet PibbはPibb.com専用のフロントエンドで、WebKitを使ったオープンソース・ソフトウェアだ。

この手法はMailplaneに似ている。Webアプリケーションを専用クライアントでラッピングしてしまう手法だ。オフラインでは利用できないが、セキュリティが確保されたり、別メモリで動作することでブラウザが重たくなっても影響を受けづらいといったメリットがある。

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OpenIDを使ってログインする(Googleアカウントも使える)

 

Pibb.comはチャットやメッセージ送信を行うWebアプリケーションで、オンライン版IMといったものだ。ブラウザさえあれば動作するのだが、常時利用する人にとっては専用クライアントのメリットは大きそうだ。

Diet Pibbを立ち上げるとOpenIDによるログインを促される。そしてPibb.comをそのまま表示する。WebKitをベースにしているので、GreaseKitが利用できるようだ。この辺りの柔軟性も魅力の一つになりそうだ。

同様の手法は色々考えられそうだ。GmailはMailplaneがあるが、Webアプリケーションをラッピング化することでまるでローカルアプリケーションとして動作しているかのように見せられるのは面白い。

 

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