Webベースのシステム開発でMySQL管理を行うとすればphpMyAdminが選択されることだろう。確かに優秀なWebアプリケーションだ。だがちょっと待って欲しい。時代は常に変わっている、時には新しいものに触れてみるのも良いのではないだろうか。

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Rails製のデータベース管理システム

 

Ruby on Railsの開発者であれば、データベースももちろんRailsで管理しよう。使うのはrbDBだ。

今回紹介するフリーウェアはrbDB、Ruby on Rails製のデータベース管理システムだ。ソースコードは公開されているが、ライセンスは明記されていなかったのでご注意いただきたい。

rbDBは既存のアプリケーションの中に組み込むという訳ではなく、MySQL全体の管理を行うWebアプリケーションだ。とは言え、最適化等ができる訳ではなく、データベースの作成やテーブルの作成、データのメンテナンス等が主な役割になる。

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データ閲覧、修正

 

Railsらしさと言えるのは、モデル内に定義したリレーションを解釈してデータを表示してくれる点だ。has_manyの場合は、そのデータに紐づいた別なデータを一覧にしてくれたり、belongs_toの場合は行の中に別なモデルの値が表示されたりする。これによりデータの視認性が相当アップする。また、常に右下に最近見たテーブルが一覧表示され、すぐにアクセスできるのも便利だ。

テーブルは右上のボックスでインクリメンタル検索ができる。大量のテーブルを扱っている場合は便利だ。データの並び替え機能や、検索、レポート(データの増減や値のシェアをグラフ化してくれる)など便利な機能も数多い。

なお、rbDBは48時間以内でRailsアプリケーションを開発するというRails rumble 2008への応募作品となっている。その頃に比べると多少の改善はされているだろうか、このようなアプリケーションを48時間で組み上げてしまうRailsのポテンシャルは非常に高いと言えそうだ。

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レポート

 

**redox’s rbdb at master — GitHub

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http://github.com/redox/rbdb/tree/master