Qt+WebKitで動作するシンプルなブラウザ「Arora」
2008年はWebブラウザ戦争を予感させる年になった。6月にFirefox3がリリースされ、その後Google Chromeが登場し、Adobe AIRやSafariも伸びてきた。来年以降、どのブラウザが首位のIEに肉薄するだろうか。一つ言えるのは高速性はもちろんとして、ユーザのニーズにあったものが長期的には生き残る可能性があるということだ。
Qt + WebKitというマルチプラットフォーム対応タブブラウザ
ブラウザで見ると多数あるが、レンダリングエンジン別に見るとWebKitの伸びが凄い。Safariはもちろんのこと、Google Chrome、Adobe AIRでも使われているのでシェアが大きく伸びている。そんなWebKitを用いたブラウザとしてAroraも覚えておこう。
今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはArora、Qtを使ったマルチプラットフォーム対応ブラウザだ。
AroraはレンダリングエンジンとしてWebKitを採用している。そしてGUIのフレームワークにQtを用いることでWindows、Mac OSX、Linux、Debianなど各種プラットフォーム向けに提供されているのが魅力だ。
ツールバーからの検索は日本語にも対応
Qt4.4では無理だが、スナップショット版であればNetscapeのプラグインもサポートされている。現在はブックマークや履歴機能くらいだが、最近何かと話題のプライベートブラウズ機能もある。もちろんタブブラウザだ。
ツールバーからWeb検索を行う機能など、他のブラウザの機能を踏襲している。デザインも決して悪くない。Qtライブラリを使っているからか、起動時は若干重たい気がしたがその後のブラウジングは高速に行える。GoogleマップなどのAjax系アプリケーションの動作も軽い。
マルチプラットフォームでの動作というと、Firefox、Opera、Safariが有利だ。Aroraはそこに潜り込み、WebKit系のFirefoxになることができるだろうか。
プライベートブラウズモード
初期設定
**arora - Google Code