まぁ本当はAptana Studioではなく、Aptana Cloudなのだけれど。

Aptanaは言わずと知れた、JavaScriptの開発に使われたり、HTMLオーサリングに使われたりするオープンソース・ソフトウェアだ。最新版では、Aptana PHPが登場し、PHP開発でもコードのハイライト化、補完などができるようになった。

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Web系スクリプト言語開発者に嬉しい統合開発環境

 

そして驚くべきことは開発したPHPアプリケーションをそのままAptanaの提供するクラウドサービスで実行できることだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはAptana Studio、WebシステムIDE(統合開発環境)だ。

Aptana StudioはEclipseで開発されており、プラグインとして導入することもできる。Aptana PHPではビルドインされたサーバを使って開発を行うことも可能だ。他にRailsやJaxer(サーバサイドJavaScript)、Pythonなどの開発にも対応する。

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同期システム。Aptana Studio組み込みで簡単

 

Eclipseで提供されているとあって、動作は若干重たい気もするが使い勝手は良い。素のEclipseがJava開発に向いているのに対し、スクリプト言語はAptanaが提供してくれている。FTPやSubversionのサポートなど、開発に役立つ機能が予め用意されているのも嬉しい。

そして最近発表されたのがAptana Cloudだ。これの恐ろしい所はPHPの実行環境をクラウドで提供している点にある。Aptana Studioで開発し、そのままAptana Cloudへ同期、実行ができてしまうのだ。Amazon EC2のライバルと言われているが、どちらかと言うとGoogle App Engineに近い。開発環境と実行環境がスムーズな連携がなされるとどれだけ素晴らしいか、これを使うとよく分かる。

PHPなので、phpinfoも実行できる。その中で見た限り、GDやImageMagick、XML、Calendar、bz2、curl、Exif、iConv、JSON、mbstring、mcrypt、MySQL、OpenSSL、PCRE、SOAP、XML-RPCなど多数の拡張が読み込まれている。Apacheも同様で、大抵の操作で必要そうなモジュールが大抵組み込まれている。

OSはSun OSとなっており、Aptana StudioからSSHでログインする機能もある。Safeモードもオフであり、相当色々なことができそうだ(Aptana側のセキュリティ担保はどのようになっているのだろう…)。

それでいて料金はメモリ256MB、5GBのディスクで4セント/時間、上級なメモリ2GB、25GBのディスクでも37セント/時間となっている。月額計算で前者が30ドルくらい、後者でも266ドル程度だ。これは相当破格と言えそうだ…。個人的には中間のメモリ1GB、15GBのディスクで19セント/時間(136ドル/月)が良いのではないかと思う。なお、全てのプランで月1TBまでは転送料が無料だ。

当初は37セントのプランで、サービスのトラフィックに応じて徐々にマシンパワーをあげていく使い方もできる。Aptana StudioとAptana Cloudの連携は、PHP開発のあり方を変えてしまうかも知れない…。

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SSHでログインも簡単!

 

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PHPINFOを実行した所

 

via 米Aptana、PHP統合開発環境とクラウドサービスを発表 [SourceForge.JP Magazine]

**Aptana

 http://www.aptana.com/**

Aptana Cloud

 http://www.aptana.com/cloud