かつてMS Officeのファイル形式はブラックボックスだった。そのためにシェアを拡大し、揺るがぬ地位を築いたのだが、紆余曲折を経て、今はOpenXML Documentへの対応を余儀なくされている。ユーザにとっては選択肢があるというのは素晴らしいことだ。

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OpenXML DocumentをXHTML化

 

OpenXML Documentはその名の通り、XML形式のドキュメントだ。ということはバイナリではなくテキストだ。それを利用してブラウザでもOpenXML Documentを見られてしまうようにするのがOpenXML Document Viewerだ。

OpenXML Document Viewerはマイクロソフト製のオープンソース・ソフトウェアで、OpenXML DocumentをXHTMLファイルに変換するソフトウェアだ。

OpenXML Document Viewerはコマンドライン形式の実行ファイルと、Firefox3向け(WindowsまたはLinux)のアドオンの二つが提供されている。筆者環境ではFirefox3向けアドオンは動作しなかった。

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日本語も表示は問題なし

 

OpenXML Document Viewerをコマンドラインから実行すると、テンポラリフォルダにXHTMLファイルが生成された。日本語の文書でも問題はないが、画像が表示されない場合もあった(インラインできちんと表示される場合もある)。

現在はフォントの種類、画像、テキストの装飾、図、テーブル、リンクなどが対応している。もちろんさらに多数のオブジェクトがあると思われるので、それらは今後の対応になるだろう。

再現率は思っていたよりは良いが、ソースコードはその分凄いことになる。昔(今も?)のWordファイルをHTML化した時の表示を思い出してしまった。精密な再現のためには致し方ないが、スタイル情報が別で書き出されるともっと利便性が高そうだ。なお、現在はWordの形式であるDocxのみ対応となっている。

OpenXML Documentは徐々に利用され始めている(Docx形式などだ)。もっと普及が進めばこうした変換ソフトウェアの需要も高まっていきそうだ。

 

via Featured Firefox Extension: OpenXML Document Viewer Opens Office 2007 Files in Firefox [lifehacker.com]

OpenXML Document Viewer - Home

 http://www.codeplex.com/OpenXMLViewer