VoIPサービスのGrandCentralフロントエンド「Vocito」
現在、プライベートβの段階ではあるが、GrandCentralというサービスがある。これはVoiPのサービスで、携帯電話や自宅の電話番号を登録しておくと、GrandCentralの電話番号を経由して呼び出してくれる。どこにいても連絡がつき、キャリアに依存せずに番号ポータビリティ以上の利便性がある。
アドレス帳から電話がかけられる
そんなGrandCentralは電話をかけることもできる。利用するのはVocitoだ。
VocitoはGoogle Code上で公開されているオープンソース・ソフトウェアで、Mac OSX向けのGrandCentralフロントエンドだ。
Vocitoは起動するとメニューバーに常駐するソフトウェアで、Mac OSXのアドレス帳を使ってそこから電話をかけることができる。QuickSilverとも連携するなど、まさにMac OSX向けに作られたソフトウェアだ。
電話をかけるアプリケーション
さらに電話番号を指定した状態でアプリケーション(Automater)を作成できる。次回からはこれを起動するだけで電話がかけられるようになるので便利だ。他にもtelからはじまるURLを解釈してVocitoで電話をかける機能もある。
GrandCentralは恐らくアメリカ国内のみのサービスであるため、Vocitoの利用は難しいかもしれない。日本でも同種のサービスが出てくれると嬉しいところだ。なお、GrandCentralは元々Yahoo! Inc.に買収されたDialpad Communicationsの元役員が作った会社で、今後はGoogleによって買収されている。非常にやり手だ。
Webサービスがアクセス数増加を求めないのであれば、専用のフロントエンドを提供するメリットはユーザビリティ向上にも、サーバ負荷軽減にもつながって利点が多い。この考えは他のサービスでも適用できるのではないだろうか。
vocito - Google Code