ECシステムをスクラッチで開発するという需要は殆どないと思われる。オープンソースでもパッケージでも、CMSのプラグインでも既に多種多様に存在する。そんな中、改めて再構築しようとは思わないはずだ。

Picture 446.png

ショッピングサイト

 

だが後々の拡張性を含めて、Railsで構築したいと考える人がいるかも知れない。こちらも既に幾つかあるが、その選択肢に加えたいのがEcomPagesだ。

EcomPagesはRuby on Railsで開発されたショッピングカートシステムで、ごくシンプルなインタフェースになっている。ソースコードは公開されているが、ライセンスは明記されていなかったのでご注意いただきたい。

EcomPagesはトップページ、カテゴリごとの商品一覧、検索、ユーザ管理、カート、商品購入と一通りの機能が実装されている。決済部分だけがなさそうなので、別途作り込むか、銀行振込や代引きでの対応になるだろう。

Picture 448.png

注文画面

 

管理画面では注文の管理に加えてブログやページなどの商品ページ以外のページ管理機能、税金管理、テンプレート機能がある。管理機能についても一通り必要な機能が実装されていると言えそうだ。

各ページはシンプルで、しっかり作り込まれたものに比べればカスタマイズもそれほど難しくはないだろう。そしてRuby on Railsを用いれば、カスタマイズ時点での生産性やその後の機能追加も柔軟に行えることだろう。

一からの作り込みはなくとも、既製品をそのまま持ち込んで運用できるほどECサイト運営は簡単ではないだろう。構築コストが低いのはもちろん、その後のカスタマイズも容易にするためには、言語の選定をしっかりと行って欲しい。

Picture 450.png

管理画面

 

EcomPages - Open Source - Ruby on Rails Shopping Cart

 http://www.ecompages.com/