GoogleカレンダーではCalDAVがサポートされるようになり、各種カレンダークライアントからそのデータを操作できるようになった。単なるiCalファイルとは異なり、更新や削除、イベントの追加ができるというのは便利だ。

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必要なときはiCalやThunderbirdから、遠隔地からはWebからと必要に応じてクライアントが選択できるのは利便性が高い。そんな環境をオープンソースでも実現してくれるのがこのソフトウェアだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはDAViCal、PHPベースのCalDAVサーバだ。

DAViCalはPHP+PostgreSQLという組み合わせで提供されるソフトウェアだ。サンプルデータも取り込むと自動的にユーザが作成され、すぐに試すことができる。Webベースの操作は主に管理向けで、カレンダーデータのやり取りは各種クライアントソフトウェアから行う。

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特にクライアントを限定する訳ではないだろうが、Chandler、Evolution、Mozilla Sunbird、Mulberry、iCalなどのソフトウェアについて設定方法が紹介されている。管理画面ではリレーションシップの設定を行うことができ、権限に応じて他人のスケジュールを変更したり読み込むことができるようになる。

Webブラウザベースのカレンダーは、便利ではあるがオフライン時の利用や他のデータとの連携に対して弱いことがある。その点、使いなれたクライアントソフトウェアを使えるのは便利だ。自社内でCalDAVサーバを立てれば、クライアントを選ばないカレンダー共有システムが組み上がるだろう。

 

DAViCal - DAViCal Home

 http://rscds.sourceforge.net/

SourceForge.net: DAViCal CalDAV Server

 http://sourceforge.net/projects/rscds/