Amazon S3にはHTTPでデータを配信する機能がある。これを使うと、専用のストレージサービスから専用のデータ配信サーバに変貌する。写真や大容量のデータを渡すのに手軽で強力な方法だ。

Picture 274.png

Amazon S3がブラウザから操作できる

 

とは言え、ファイルの一覧などは取ることができない。LISTコマンドを実行するのでブラウザからは実行できないのだ。そこでブラウザからAmazon S3にあるファイルを一覧取得やダウンロードできる、これを使ってみよう。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはShrub、Amazon S3プロキシサーバだ。

ShrubはGoogle App Engineを使って動作する。そしてAmazon S3に接続し、そこにあるデータを一覧表示してくれる。クリックすればもちろんダウンロードが開始される。一覧はHTML表示の他、RSSやJSONでも取得できる。

Picture 275.png

RSSフィードでも配信できる

 

サブディレクトリにも対応しており、階層をもぐってファイルを一覧できる。言わばAmazon S3のWebフロントエンドだ。ファイルの操作はできないのと、公開されているバケットにのみ対応しているという問題はあるもののじゅうぶん使える代物だ。

ShrubのURLにバケット名を指定するので、公開されているバケットであれば他の設定は不要で利用できる。ファイルの取得だけに限定されるが、ブラウザから簡単に操作できる点が便利なソフトウェアだ。

 

Shrub / Amazon S3 Proxy

 http://shrub.appspot.com/