Ruby on Railsで良く取りざたされるのが動作の重さだ。キャッシュを使うなどすれば決して解決できない問題ではないが、開発が手早いだけに動作の重さが評価の足を引っ張ってしまう。

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デモの掲示板アプリケーション

 

Ruby on Railsの開発のしやすさに加えてスピードを得られる、そんなフレームワークがこれだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはRuby on Rails Light、軽量版Ruby on Railsだ。

Ruby on Rails LightはRails自体は必要としない。Railsの良さを感じられる各種機能を切り出して実装し直している。そしてコントローラやモデルを軽量化することで低負荷、高速性を生み出している。

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プロジェクトサイト

 

サーバ機能がないので、CGIとして動作させるのが基本だ。さらにデータベースはMySQLのみ、マイグレーション機能なし、ルーティングはなく.htaccessで対応するなど様々な機能が切り捨てられている。その代わりサンプルアプリケーションでは約二倍の高速性と低負荷を実現している。

動作環境としてXrea.comやCoreServerが想定されているなど、レンタルサーバでも十分に動作するのを目標に開発が行われているようだ。Railsを各種レンタルサーバでも動作させる試みはあるが、やはり動作の重たさがネックになってしまう。その点、Ruby on Rails Lightが実用レベルになれば可用性は広がるだろう。

ルーティングは重たいというのは聞いたことがあるので、.htaccessで解決してしまうという割り切りは面白い。Ruby on Rails LightはRuby on Railsをもっと手軽にしてくれるフレームワークだ。

 

Ruby on Rails Light 開発サイト

 http://www.rails-light.org/

RubyForge: Ruby on Rails Light: Project Info

 http://rubyforge.org/projects/rails-light/